化学の勉強法 | 東進ハイスクール 成城学園前駅校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2022年 9月 28日 化学の勉強法

担任助手1年の飯野です。今回は理系の人に向けた化学の勉強法について話そうと思います。
 
ご存じの方もいるかと思いますが、大学受験の化学は「暗記科目」です。理論、無機、有機と分野が分かれているにもかかわらず、問題で問われるのは知識量と算数力に尽きます。
そのため極論を言ってしまえば、受験で扱われる内容をすべて暗記して、四則演算を間違えなければどんな大学であれ合格することができます。
しかしそんな簡単にいかないのが現実です。では一体何が我々の前に立ちはだかっているのでしょうか。以下では考えうる2つの障壁について考えていきたいと思います。
 
1つ目はやはり「暗記量」です。
東工大を受験するにあたって化学を武器にしていた私ですが、正直言って受験本番になってもうろ覚えの箇所はありました。特に無機分野はそれぞれの元素が特徴を持っているため、好奇心を持てば持つほどどつぼにはまっていきます。
「教科書の内容だけ暗記すればいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際はそれでは本番で安定して点を取るには情報量が足りません。私は東進の講座で『ハイレベル化学』を受講していましたが、そのテキストと講座の内容でもカバーしきれていない知識があったので、学校の教科書だけでは力不足であることがわかると思います。そのため、教科書の内容をそのまま丸暗記してしまっては、受験には力不足であるうえ効率があまりよくありません。ではどのように暗記すれば効率良く化学を対策できるのでしょうか。
そこで私が受験期に使っていた『化学 一問一答』(橋爪健作,東進ブックス)をオススメします。この参考書は、社会科目でよく使われている一問一答形式で暗記していくことができるうえ、問題がすべて大学の過去問の穴埋め形式で出題されるため、志望校の難易度にかかわらず、実践に向けて効果的に対策することができます。現に私は、夏休み期間にこの参考書を2周して、嫌いだった化学が得点源になるほど、知識量を増やすことができました。加えて、暗記と同時に過去問、問題集を用いた演習を繰り返すことによって、問題で出た知らない知識の穴埋め、そしてインプットしたことのアウトプットが同時にできるので、より効果的に化学を体に染みつかせることができます。まずは化学の対策の一歩目として購入してみてはいかがでしょうか。
 
2つ目は「情報処理能力」です。
たとえ暗記を完璧にして、同じ知識量を持った受験生が対峙しても情報処理能力で大きく差が生まれます。希薄溶液の問題、気体の圧力の問題、酸化還元の問題、中和滴定の問題等、いわゆる計算問題では問題側から提示された実験環境を正しく整理しないと、正しい答えを導くことはおろか、計算すらできません。ただ、これらの対策は「演習の積み重ね」に尽きます。たくさんいろんな大学の過去問を解いて、様々な型の問題を経験するしかありません。一つの問題集で解けない問題がないくらいに演習したら次の問題集に手を出して…を繰り返していくことが一番の対策だと思います。
 
いかがでしたでしょうか。化学を勉強にして、受験の武器にすると同時に好きな科目にしてしまいましょう!
 
 
 
 

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